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ドイツと日本、往復しながら考えた。さて、どっち向かって歩いて行こうか。


by Rottenmeier-ffm

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ウクライナ侵攻 普通のおばさんが思っている事

ウクライナ侵攻 普通のおばさんが思っている事_c0180339_18274411.jpg




































ドイツの朝のニュースはロシアのウクライナ侵攻についてを常にトップニュースで扱っています。
キエフへの他国からの視察団にドイツ大統領は入れてもらえなかったとか、ドイツはロシア制裁がぬるいと言われているとかはニュースでは取り上げず、とにかくどのような被害が、どのように拡大しているかについて、ドイツでウクライナ難民がどのように過ごしているか、といったことが放送されています。

ロシアからのガス購入をストップしてしまうとドイツの産業が破綻してしまう。大急ぎでエネルギー供給元をロシア以外に探すとしても今スグには無理というもの。
現在できることをやるという現実的な選択をせざるを得ないというところか。

ロシアはきっとウクライナに侵攻すると結構な数の人が予測していたらしいですが、去年それを聞いても私は「まさか!」と一笑に付していたと思います。
未だに信じられません。
だって、侵攻して、他国を占領しても、ロシア以外の国がそれを認めてロシアと今後も外交していくとは思えない。
国交を断絶する国も出てくるでしょうし、経済制裁を続けることになると思います。

ロシアがかつてのソビエト連邦を夢見るというのは、ロシアの一般国民の一部を除けば悪夢でしかないと思います。
共産主義は「みんなで貧しく生きていきましょう。」ということなのだという結論がでたので、民主主義の「頑張ればいくらでも豊かになれる。」という良い側面には勝てなかったと私は見ています。その良い側面を見たロシアの若い世代はソビエト連邦に戻りたいとは思わないと、私は思います。

ロシアが侵攻するのを止められなかった現世界に問題はないのか?とか、
ロシア側に侵攻する理由があるのでは?とか、

そういった意見も大切だと思います。いろいろな意見を述べることは許されなくてはならない。
しかし、侵攻は許してはいけない。侵略は許してはいけないのです。
ロシアはしてはいけないことをした。犯罪を犯しました。

戦争以外の選択肢があるのだからプーチンはそれを選ばないといけなかった。
いえ、侵攻という選択肢は現在の常識では「無い」はずだと思います。

まず、人を殺してはいけない。というのは全世界共通の認識だと思います。
自衛権という言葉はありますがそれは現在ウクライナがロシアに対して使って良い権利でウクライナに攻め込まれたわけでないロシアが使える言葉ではない。

日本も第二次世界大戦で他国に侵攻し、人を殺した。敗戦国となりました。そして二度と侵略戦争は起こさないと誓いました。日本国民は総懺悔した。
ーーまあ、そのように学校では習いました。
ロシアは過去あちこちに侵攻して、勝ったり負けたりしていると思いますが、侵略することを否定していないのですね。
ウクライナの親ロシア派同胞を助けるのだという理由で、それ以外のウクライナ国民を殺害して良いはずはない。

もし、本当にウクライナのロシア寄りの親民が虐待されていたなら、人道的にその人たちを支援してロシアに居場所を作ってあげることはできなかったんでしょうか。ロシアは良い国キャンペーンでもしてウクライナ国民にアピールすることはできなかったのか?

プーチンが戦争に踏み切ったのにはきっと私にはわからない理由があったのだと思います。しかし、そのためにウクライナの国民が殺されて良いはずはないのです。ロシア国民が何万人も殺されているという現状があるのならまずそれをやめてくれとウクライナに訴えることはできます。ウクライナの親ロシア派の人々が何万人も殺されたという事実は発表されているんですか?--無いですよね?あったとしても、それなら虐待されている人たちに「こっちに避難しておいで。」と声をかけて国際社会に訴えれば良かったのでは?

いずれにせよ、ロシア軍がウクライナ国民を殺してよい理由は無いと私は考えています。

例えロシアが勝った、というような状態でこの戦争が終了したとしても、ロシアの国としての信用はマイナスです。
仮想敵国として厳重警戒する国がひたすら増え、例えば経済協力する国(南米の一部の国等)が出てきたら多くの国がその国を軽蔑するでしょう。

インターネット社会になり万人が知りたいことを知ることが容易になりました。
プーチンがいくら情報を操作しようとも、例えば戦争終了後のロシア国民がいつまでも偏った情報以外に触れることを止めることはできない。インターネットが普及する以前なら数年はそれも可能だったかもしれない。たぶん戦争終了後数か月で多くのロシア国民は自分たちが多くの国から「敵国」とみなされてしまったことを知るでしょう。そしてそれだけのことをしてしまったのだと。

私は全世界から愛される、好意を持たれる国になることが、原水爆ロケットをたくさん持つよりももっと強固な防衛力になるのではないかと思います。
アニメでも、日本食でも、何でもよいのです。
「日本が好きだからこわしたくない。」と思ってくれる人がたくさんいればいるほど、強くなれる。
ーーー残念ながらロシアは日本を敵国と見做して警戒しているようですけど。

ああ、しかし、これからはロシアや親ロシア国に対して経済制裁を続けていかなくてはいけないだろうし、冷戦の時代に戻ってしまうんだろうか。
中国が「反アメリカ」でロシアと手を組むと 「アメリカ」VS「中国&ロシア」という対決の図ができてしまう。
そうするとそういう時代が数十年続くかもしれないですね。

もう、白黒に分けるのはやめにできないんでしょうか。

人類って学ばないよね―。歴史は繰り返すのか? 
あと30年ほどで寿命が尽きるはずのおばさんなのですが、今のところあまり明るい未来図はみあたらないなあ。
できれば安心して、後輩たちを祝福して人生を終えたいのですけれど。

浅はかな考えなのかもしれませんが、現在私がニュースで聞いたことなんかから私なりに考えをまとめてみたら、こんな感じでした。


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by Rottenmeier-ffm | 2022-04-14 19:59 | ドイツ生活 | Comments(2)
Commented by BBpinevalley at 2022-04-14 20:31
こんばんは。

まったく同感です。
結局、共産主義というのは、どこも独裁者の国になってしまうのですね。
ぜんぜん共産していない。
オリガルヒなんてものがいること自体、共産じゃありませんね。
西側のが反省すべき点は、2000年以降、ロシアと商売したいが為に、独裁で人民を弾圧するプーティンを野放しにしたことでしょう。
民主主義のモットー第一にして、商売はその条件下に始めるべきでした。
中国然り。
中国の労働力が安いというだけで、民主主義の価値観では納得できない統治をしているからには、商売の手を結ぶべきではなかったと思います。

先ほど、ベルリンに住んでおられる日本人の音楽家さんが、非常にロシアびいきな論調を展開されてるのを読んで呆れたばかりだったので、ここへきて少し安心しました。
Commented by Rottenmeier-ffm at 2022-04-14 22:47
BBpinevalleyさんコメントありがとうございます。エネルギーという根本的な原因の上に主義主張が来ると途端に戦争です。どんな理由があっても殺したらだめだと思います。ロシアの主義主張を聞くことは必要だと思います。ただ侵攻してウクライナの国民を殺害したのは問答無用で犯罪だと思います。終着点がどこになっても、侵略によってロシアが得るものがあってはいけないと思います。まあ、そううまくはいかないのだろうけど。「侵略すればいいじゃん」と他の独裁国が思わないような結果になればいいなあ。

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