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ドイツと日本、往復しながら考えた。さて、どっち向かって歩いて行こうか。


by Rottenmeier-ffm

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たぶん誰も謝らない。

ウクライナ上空で撃墜されたマレーシア航空MH17便。
親ロシア派の武装勢力がロシアから流された武器を使って撃墜したのか、ウクライナ側が撃墜したのか、お互いに罪をなすりつけ合っているそうですが、当初入ってきたネット上の情報は親ロシア派武装勢力が「間違えて」民間機にミサイルを撃ち込んでしまった、と言うことでした。
たぶん誰も謝らない。_c0180339_23304738.jpg

マレーシア航空はおそらく21世紀の七不思議に入るのではと思われる航空機事故を起こしたのは記憶に新しい。結局あの飛行機は見つかっていないのですよね?数百人の人間が行方知れず。気味が悪いことこの上ない。たぶんわかっている人にはわかっているんでしょうね。何処にあの飛行機が行ったか。しかしその原因も、所在もきっと明らかにされないまま月日は過ぎて行くんじゃないかと思います。

マレーシア航空はナショナルフラッグシップだからマレーシアとしても国家の威信をかけて、運営していると思います。こんなに続けて不幸に巻き込まれるとはもう、気の毒というか、かける言葉もありません。
しかしなんで他の航空会社が避けている空路を敢えて飛んでいたのでしょう。
「そこまで危ない区間だとは認識されていなかった。」「公には危険区域に指定されていなかった。」「最短距離で今まで飛んでいて何の問題も無かったから。」
と言う理由があげられると思いますが、それでもなお、「他の航空会社に習うことはできなかったのか?」と思います。 どうしても最短距離で飛ばねばならなかったのはおそらく、先だっての事故で航空会社として致命的なダメージを負い、これ以上無駄な経費を使うことも、遅延したりしてお客様からのクレームを受けることも避けたかったからじゃないかとも思います。目の前の評判を気にするあまり、大局が見えている人がいなかった。フライトコースを決定した人は良かれと思ってこのコースで飛ぶことを指定したに違いありません。
まさか、武装勢力ごとき集団が一万メートルも高いところを飛んでいる民間機に届くミサイルを持っているとは誰も思ってなかった。
いずれにせよ、貧すれば窮するというか、不幸の連鎖というか、この事態を避けることはできたのに、引き寄せられるようにこの空域を飛んでしまったマレーシア航空。 この航空会社に勤める人が悪い訳では無かった。彼らが悪くなくても、私なら一旦この航空会社を解体してトップは丸ごと入れ替えます。 名前も何もかも変えて出直します。私はたぶん一生マレーシア航空に乗らないと思います。将来マレーシアに頻繁に行くことがあったとしてもできるだけ避けるでしょう。もう、これはイメージの問題です。マレーシア航空の方にとっては大変迷惑な話ですが、航空会社を自分で選択できるなら私が選ぶことはありません。

ロシアはきっと今回も自国の罪は認めないと思います。
でも武装勢力がもっていたのはロシアから流れた武器でしょう。武装勢力の中核をなすのはウクライナ政府に不満を持つ人たち。つまり現状に満足できていない人。きちんと教育も受けられず、人生に不平を持ち、絶望している人達か。
そんな事の善悪の判断もまともにできないような人達に平気で武器を流すのは罪じゃないんだろうか。

何処の国の軍人もきちんと訓練を受けているとは言えないと思うし、軍のトップにいる人達が優れた人間ばかりだとはとても思えません。しかし、こんな稚拙なミスをして300人もの民間人を殺戮してしまうことが簡単にできないシステムになっているはず。(と信じたい。)

武器の輸出はやはりやってはいけないことだと改めて思います。どんな人が使うのか責任がとれない訳ですから。

オランダ人の被害者が多かったとのことですね。ドイツ人も亡くなっています。あのスキポール空港を出る時はバカンスに出かけると言うことで超ハッピーだった人達。こんな結果になるなんて。

大韓航空がソ連に撃ち落とされたことも思い出しました。あれは大韓航空のパイロットが飛んではいけない空路を何故か飛んでいたらしいですが、いずれにせよ今回はロシアにはきちんと謝ってもらいたいです。

平和で安全にな場所で過ごしていることに全く疑いを持っていなかっただけに、今回のことはいきなり冷や水を浴びせられた感があります。
自分があちこち旅をするにあたり、安全なのかどうか、調べておかねばならないのだと思いました。
今まで考えもしなかったことです。
そう、アムステルダムからマレーシアにバカンスに行くのに、どこの上空を飛んでいくのかなんて、乗客の何名が気にしたでしょう。

本当に、安全かどうかは運がいいか悪いかと同じレベルなんじゃないかと言う気がしてきた。

巻きこまれてお亡くなりになった方々のご冥福をお祈りするとしか言えません。腹立たしいけれど、これは何処に向かって怒ったらいいのか。世の中理不尽なことがありすぎます。


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by rottenmeier-ffm | 2014-07-18 23:35 | ドイツ生活 | Comments(2)
Commented by Kisa at 2014-07-20 02:23 x
先日のMH機失踪の折も国のトップの初動が遅く問題視されましたが、これも悲しいことに今までそういう事件の経験が全くなかったのでどうしていいやらわからず動けずパニックだった、のがおそらく本音(日本は飛行機事故に関しては随分経験値があり米軍が常に見張っているので次に何か起きても動けるはず)マレーシア自体は、中大国や急成長中の国に囲まれているせいか、近隣諸国と外交上問題を起こさなければずっと平和でいられる、のんびりとした国民性の国です。何かを学んで向上しようとか、周りの国から一歩抜きん出ようとか、危機管理や時間との勝負、そういったものにあまり関心がないため、この事件を受けこれから国の威信をかけて整備されていくことになると思います(スルタンのいる王国ですので、民主主義というよりかはまだちょっと前時代的かもしれません)。近場の国や欧米の有名どころの国ならともかく、東欧の事情には疎い人間がほとんどでしょうからロシアやウクライナの管制官にフライトプランにOKを出され、高度を少し下げるようリードされれば従うでしょう。...ただただ不幸としかいいようがありません。
Commented by rottenmeier-ffm at 2014-07-21 05:42
Kisaさん、マレーシア航空一から出直すことができるといいですね。失踪事件に関しては一体何が起こってこんなことになっているのかさえ分からないのでコメントのしようもないですが、今回は、原因を追究しようと思えばできるしするべきです。誰がミサイルのスイッチを押したのか、判明すべきだと強く思います。その反面、きっとうやむやのまま終わってしまい、世界中の人のロシアに対する不信感を募らせるだけで、そしてそんなことロシアは蚊が止まったほどにも気にしないで、終わるんでしょうね。

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