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ドイツと日本、往復しながら考えた。さて、どっち向かって歩いて行こうか。


by Rottenmeier-ffm

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ロッテンマイヤーさんの謎2

来ました。アマゾンで頼んだHeidi -ハイジ‐ ドイツ語オリジナル版。
c0180339_22102287.jpg

ロッテンマイヤーさんは Frauフラウ(Mrs.) ではなく Fräuleinフロイライン(Miss)でした。

ざっと拾い読みをしてみて改めて確認したところ、ロッテンマイヤーさんは 家庭教師ではなく、執事です。(みきさん正解!)
クララのお母さん、フラウゼーゼマンが亡くなってから、何年もの間、家計と使用人の采配を取り仕切っている。とあります。

私はセバスチャンが執事と思っておりましたが、フロイラインロッテンマイヤーはセバスチャンの上司にあたるようです。執事長とも言うべきか。

どうやらこの物語ではフロイラインロッテンマイヤーの下の名前は出てこないようです。なんとなく典型的なゲルマン系の名前が似合いそうですが。

フロイラインと呼ばれてはいても、それはあくまでも「未婚」であることの証明で、年齢的にはきつくても「フラウ」つまり既婚ではないので、しかたなくフロイライン=Missと呼ばれていたと思われます。
つまり、年齢は結構行っていたかも。
ゼーゼマン家執事(長)の役割を担うに足りる経験と教養があるとすると、やはりお嬢さんでは務まりません。

今で言うアラサー以上と考えて良いのでは?

19世紀の頃は現在とFrauと Fräulein の単語の意味する範囲が違っているようです。
やはり、昔は「既婚者 Frau」 か「未婚者 Fräulein」の2択しかなかったようで。

私のように「未婚でも高年齢」である女は Fräuleinであったはずなのですが、ドイツ語では「フロイライン」=「お嬢さん」の意味合いが強かったのでしょうか。未婚で高年齢(つまり負け犬)に使用するにはきっついイメージがあったのでしょう。

現在のドイツ語ではおそらく20代半ば辺りからの女性はFrauフラウ、でよろしいかと。特に働いている女性で20歳を過ぎていれば フラウと呼んで怒られる心配は無いと思います。

さて、ロッテンマイヤーさんに対するハイジの第一印象は、どうやら教会のクーポラ並みに「盛った」髪型、だったようです。 本にはこんな感じのイラストが載っています。
c0180339_22121615.jpg

(注:黒柳徹子さんではありません。)

もう一人のゼーゼマン家使用人、チネッテは Jungfer Tinette ‐メイドのチネッテ‐ と記述されています。
呼びかける時も「メイドのチネッテもしくはSie(あなた)」と呼ぶようにハイジはロッテンマイヤーさんから指導されます。
セバスチャンはハイジのことを「Mamsell お嬢様(フランス語のマドモアゼルと同じか?)」と呼ぶようにロッテンマイヤーさんから言いつかります。

どうやら、セバスチャンやチネッテよりもハイジの方がヒエラルキー的には高いポジションに居たようですね。
クララの学友のようなポジションなので使用人より上位だと言うことか。

原作を読んでみると、翻訳本には訳しきれなかった情報というかバックグラウンドが存在することが分かります。
まあ、私が現在ドイツに住んでいて体験的に本の内容にフォローすることができるからかもしれませんが。

それにしても、スイスのド田舎で暮らしていたハイジが、ドイツ語しかもヘッセン州(フランクフルト)の方言を理解できたのでしょうか。スイスドイツ語とドイツ語には現在結構な隔たりがあります。
ロッテンマイヤーさんに教養があって、Hochdeutsch ホッホドイチェ(標準ドイツ語、ハノーファーなど北部ドイツで話されているドイツ語が基本)を話していたとしても、字も書けないハイジがそれを理解できたのか?

現実的には双方のコミュニケーションはかなり難しかったと思います。まあ、小説ですから会話が成り立たないと始まりません。固いことは抜きにして、ということで。

明日はこの古本にはさんであった栞から、ちょっとした謎解きに挑戦したいと思います。


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by Rottenmeier-ffm | 2012-09-21 16:59 | ドイツ生活

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