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ドイツと日本、往復しながら考えた。さて、どっち向かって歩いて行こうか。


by Rottenmeier-ffm

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メッセ・テンデンス2

初日二日目とテンデンスを見回って、ヨーロッパの各社メーカーの新商品開発の仕方がなんとなく、日本のメーカーの考え方に似てきたな。と感じました。

コンパクトで、機能的。デザインはシンプルでちょっとかわいらしい。買いやすい価格帯。ちょっとしたアイデアがあって、消費者を「へえ~、なるほど。」っと感心させるところがある。

EU圏各国の国際見本市で時々台湾、韓国、香港、などの国が主催する各国若手デザイナーによる製品のの特設展示コーナーが設けられることがあります。日本人デザイナーの展示コーナーかと思って近寄って、びっくりということが度々。
色使いや、形、アイデアの取り入れ方など、日本人のそれととてもよく似ています。

メッセ・テンデンス2_c0180339_20173938.jpg

某ドイツ語圏国のデザイン雑貨メーカー。
多くのヨーロッパの雑貨メーカーがそうであるようにここもデザイナーが自分のデザイングッズを売り始めたのが創業のきっかけのようです。
取り扱う商品の半分は自分のデザインした製品。そしてあとの半分は台湾のデザイン雑貨メーカーの製品。
おそらく販売に関してはお互いのものをそれぞれのマーケットで売るような契約になっているのだと思われます。
某国ののデザイナー氏の製品もおいおい中国でコネを使って製造されるようになるのでしょう。

ここの台湾デザイン雑貨メーカーの作る雑貨が日本の雑貨にそっくりなのです。
アジアのデザイナーにとっては日本は兄貴分。ヨーロッパのデザインに日本のデザイナーがあこがれたように、日本以外のアジア各国デザイナーにとって日本は目指す所なのかも知れません。

しかし、ヨーロッパのメーカーとタイアップしてヨーロッパ市場に上陸した台湾メーカーをはじめ、日本のデザインそっくりさんが、本家を飛び越して「アジアデザイン」の顔で流通していくのを見るのは何とも複雑な気分です。
ヨーロッパのメーカーも明らかに日本のデザインを意識した製品を新製品として売り出し始めています。

車や機械、ハイテク産業において、日本は世界有数の輸出国ですが、雑貨、家庭用品、日用品、に関して言えば残念ながら、持っているものが高水準の割にはヨーロッパ市場において成功しているとは言えません。

日本デザインが出回る前に、アジアデザインとして類似品の方が本家より先にメジャーになってしまうのではないかと心配になります。

杞憂であればよいのですが。


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by Rottenmeier-ffm | 2011-08-28 20:19 | メッセリポート | Comments(2)
Commented by mai at 2011-08-28 21:47 x
あぁ,分かります。
日本はプレゼンの仕方というか、なんかアピールの仕方が下手?違うなぁ、なんて表現したらいいんでしょうか...
周囲に気を使いすぎるからなのか、自己表現が周りを意識しすぎるのか、自己満足に陥りがちなのか、とにかく上手く言えないんですけど、仰りたいこととてもよくわかります。
う〜ん、アンテナや目や意識が外を向いてないとても言えばいいか...自己満足で自己完結しちゃうんでしょうか。

もどかしく感じました,私も。
せっかく優秀なのになぁ、と。
アジアの他国はそれに引き換えいい意味、悪い意味でなりふり構わない、ハングリー精神ありというか、ちょっと違いますよね。
Commented by Rottenmeier at 2011-08-30 03:26 x
maiさん、自己主張がへたくそなのは国民性なんでしょうか。しかしながらドイツもあまりにも厚かましい人は敬遠されます。ほどほどというのは難しい。
日本はヨーロッパから遠い、という不可避な問題があります。それを逆手に取ることができるような方法があればよいのですが。

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