人気ブログランキング | 話題のタグを見る


ドイツと日本、往復しながら考えた。さて、どっち向かって歩いて行こうか。


by Rottenmeier-ffm

S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

在留邦人数考察2。

昨日続きです。
この国別・都市別在留邦人数(2007年)のデータ、いろいろ考えさせられます。

都市別で在留邦人数が一番多いのはロスアンゼルス。 6万1千人。ドイツ全体の2倍近い在留邦人数。
アメリカという国自体があちこちの国から移住されてきた人たちで出来ている国ですから、在留邦人が多くても不思議ではないです。が、NY圏よりもロスアンゼルスのほうが多いのですね。

ヨーロッパではロンドンが2万8千人、パリが1万1千人。デュッセルドルフが7千人。
かつてはデュッセルドルフも1万人を越えていたそうですが3割ぐらい減ってしまった。
ドイツと日本とのつながりが薄くなったということではなさそうですが、インマーマンシュトラッセも三越がなくなって淋しくなっているようです。
フランクフルトも銀行関連の在留邦人がバブル崩壊でガクンと減りました。でも2007年に在留邦人3000人という数字自体は私が聞いていたバブル以前の数と変わらないと思います。
銀行関連の人は日本へ帰国しても、フランクフルトにはハブ空港があります。貨物も含め、空港関係者はフランクフルトに住んでいます。
ミュンヘンは近年在留邦人が増えていると聞いています。この理由がかわからないんですが、ご存知の方いらっしゃいます?

在留邦人についてという観点に限るとロンドン、パリとデュッセルドルフには大きな違いがあると思います。
デュッセルドルフに在留する人は多分ほとんどが日本の会社から派遣されてきている人およびその家族。
ロンドン、パリの場合は学生も含め、いろいろな目的で在留している人が多いでしょう。

私も日本を離れて長くなってしまい、日本の世事に疎くなってしまいましたが、大手商社が次々と合併した時期がかなり前ですが、ありましたね。(銀行と一緒でどことどこがくっついて何になったかさっぱりわからなくなってしまいました。)

デュッセルドルフには大手商社のヨーロッパ拠点がありました。(今もありますが。)
日本の商社も90年代方向転換をしたのでしょう。
ヨーロッパの先進国相手の仕事は減っているんではないですか?
今は東欧やロシア、中近東、インド、中国、インドネシアの方に目を向けたほうが仕事になりそう。

首都がボンからベルリンへ遷都したこともデュッセルドルフの在留邦人の減少の一因だったでしょう。
在留邦人数考察2。_c0180339_17372996.jpg

しかし、ベルリンの名前がこのリストの上位50都市に出てこないのはなぜ?
文化、政治的にベルリンはドイツの首都として機能していると思いますが、おそらく経済的な意味では都市としての吸引力がまだないのかもしれません。
東欧への足がかりとしてベルリンに事務所を構える日本企業がもっとあっても良いような気がするのですが。
在留邦人数考察2。_c0180339_1737558.jpg私だったら何が何でもベルリンに事務所を作りますけどね。今だって引っ越したいくらいだし。無理だけど。





人気ブログランキングへ


by Rottenmeier-ffm | 2010-06-08 23:06 | EUビジネス事情 | Comments(6)
Commented by miffy at 2010-06-09 03:45 x
いつも読み逃げばっかりしててすみません。
すごく興味深い話題が多く、特に仕事関係は同じ勤労者(!)としてうなずきながら読ませていただいています。
さて、ミュンヘンになぜ邦人が多いかというご質問ですが、ヨーロッパ全体で見たときに、ミュンヘンはヨーロッパのほぼ中央に位置しており、どの国にもアクセスが良いというのがひとつの理由だそうです。特に日系の車関係(本体、部品、装備も含め)や電化製品の企業は東欧に工場を持つところも多く、又、アウディ、BMW、ダイムラーの3社は南ドイツに本社がありますので、その関係でミュンヘンに拠点を置く会社が多いそうです。
7月からはルフトハンザの現行直行便を据え置きで、全日空の成田便も就航しますし、これからもっと在ミュンヘン邦人は増えるんじゃないかと思います。
Commented by Rottenmeier-ffm at 2010-06-09 05:50
miffiさん貴重な情報ありがとうございます。たしかにミュンヘンからだとイタリアって近いんですよね。オーストラリア経由でハンガリーをはじめ東欧につながるし。ミュンヘンはとても保守的なドイツ人が多いと聞いていますが、インフラも整っているし日本人にとってはきっと生活しやすいでしょうね。車で30分ほど郊外に走れば山がそびえているし、自然にも恵まれていますものね。
たしかに、これから邦人が増えるのはミュンヘンかもしれませんね。
Commented at 2010-06-09 23:31 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by Rottenmeier-ffm at 2010-06-10 00:02
JunJunさんそうそうオーストリアです。ドレスデンに半導体メーカーが集まっているとははじめて知りました。東側にわざわざ引っ張ったんでしょうね。うまく機能しているのかな。ベルリンは産業都市であったことはなかったし、これからもないでしょうね。文化と政治、後は経済の機能がついてくればロンドン、パリにならぶ首都になると思うんですけど。
Commented by Kisa at 2010-06-10 16:07 x
初めまして。以前FFMに住んでいた者です。懐かしい風景の写真が多くて時々立ち寄らせていただいております。
最後にFFMに行ったのは2年前になりますが、道行く日本人(確実に旅行者ではない)が増えていてびっくりしました。DUSの日本企業がFFMに流れてきていると聞きましたが、日本から直行で来れる&ヨーロッパの地方空港に飛びやすいという面では無難な選択に思えます。最近ではシュトゥットガルトも自動車部品・工作機械系関連で在留邦人が多いと聞きますが。。。DUSから出た人が各地に分散しただけでトータルとしてはあまり変わっていないのかもしれませんね。
Commented by Rottenmeier-ffm at 2010-06-10 22:15
Kisaさんいらっしゃい。フランクフルトは長かったのですか?あまり、観光スポットの写真がなくて申し訳ないですが、近所の写真はこれからもアップすると思います。よろしくお願いします。DUSが減った分MUCやFRAに人が移ってきた可能性はありますね。しかしHAMの話はあまり聞かない。展示会に出張してくる日本人は徐々に増えて来ている気もします。駐在はお金がかかるので出張で間に合わせている会社も多いでしょうね。

お気に入りブログ

ベルリン中央駅
コック家の生活 in フ...
石のコトバ
海の向こうに憧れて
ママりん時々ヴュルツブルク

外部リンクブログ

ブログジャンル

海外生活
絵日記・イラスト

カテゴリ

ビジネス私見
EUビジネス事情
メッセリポート
ドイツ生活
日本生活
ヘタリア的エピソード
デザイン
旅情報
家庭用品・雑貨
アニメ・マンガ考察
趣味・手習い

最新の記事

4月27日誕生日。動物園に行..
at 2023-04-29 16:55
五感について考察
at 2023-04-19 03:08
史上最大のフェルメール展に行..
at 2023-04-15 20:07
史上最大のフェルメール展に行..
at 2023-04-15 06:51
誕生日 2
at 2022-04-28 04:32

ライフログ


グーグル・アマゾン化する社会 (光文社新書) [PR]


クラウド化する世界 [PR]


Angels & Demons (Robert Langdon) [PR]


ヘタリア 2―Axis Powers (2) (BIRZ EXTRA) (BIRZ EXTRA) [PR]


バッテリー (角川文庫) [PR]


ローマから日本が見える (集英社文庫) [PR]


言葉を育てる―米原万里対談集 (ちくま文庫) [PR]


ジーン・バトラーのアイリッシュ・ダンス・エクササイズ [DVD] [PR]

記事ランキング

検索

最新のトラックバック

以前の記事

2023年 04月
2022年 04月
2022年 03月
2022年 02月
2021年 12月
2021年 11月
2021年 10月
2021年 09月
2021年 08月
2021年 06月
2021年 05月
2021年 04月
2021年 03月
2021年 02月
2021年 01月
2020年 12月
2020年 11月
2020年 10月
2020年 09月
2020年 08月
2020年 07月
2020年 06月
2020年 05月
2020年 04月
2020年 03月
2019年 08月
2018年 11月
2018年 10月
2018年 09月
2018年 08月
2018年 02月
2018年 01月
2017年 03月
2017年 02月
2017年 01月
2016年 12月
2016年 11月
2016年 10月
2016年 09月
2016年 08月
2016年 07月
2016年 06月
2016年 05月
2016年 04月
2016年 03月
2016年 02月
2016年 01月
2015年 12月
2015年 11月
2015年 10月
2015年 09月
2015年 08月
2015年 07月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 03月
2015年 02月
2015年 01月
2014年 12月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 04月
2014年 03月
2014年 02月
2014年 01月
2013年 12月
2013年 11月
2013年 10月
2013年 09月
2013年 08月
2013年 07月
2013年 06月
2013年 05月
2013年 04月
2013年 03月
2013年 02月
2013年 01月
2012年 12月
2012年 11月
2012年 10月
2012年 09月
2012年 08月
2012年 07月
2012年 06月
2012年 05月
2012年 04月
2012年 03月
2012年 02月
2012年 01月
2011年 12月
2011年 11月
2011年 10月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
2011年 06月
2011年 05月
2011年 04月
2011年 03月
2011年 02月
2011年 01月
2010年 12月
2010年 11月
2010年 10月
2010年 09月
2010年 08月
2010年 07月
2010年 06月
2010年 05月
2010年 04月
2010年 03月
2010年 02月
2010年 01月
2009年 12月
2009年 11月
2009年 10月
2009年 09月
2009年 08月
2009年 07月
2009年 06月
2009年 05月
2009年 04月
2009年 03月
2009年 02月
2009年 01月
2008年 12月

ブログパーツ

タグ

(2)

その他のジャンル

ファン

画像一覧