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ドイツと日本、往復しながら考えた。さて、どっち向かって歩いて行こうか。


by Rottenmeier-ffm

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ローゼンタールその後。

2009年年明け早々入ってきた「ローゼンタール破綻」のニュース。
ようやく、救世主が決まったようです。半年かかりましたね。

イタリアのカトラリーメーカー Sambonet が買い取ったということです。
ローゼンタール千数百人の従業員は救われたと。

とりあえずドイツテーブルウェアー業界を代表する老舗が何とかそのブランドを失わずにすんだことは僥倖といわざる得ません。

それにしても、です。

このイタリアの Sambonet という会社。
・・・知りませんでした。(汗)

どちらかというとレストラン、ホテル向けの業務用カトラリーを作っているところらしいですね。

おそらく、ローゼンタールの売り上げはSambonet の売上額よりもはるかに大きいと思います。

なぜ、小さな一製造メーカーが大きなメーカーを丸抱えで買い取ることができるのか。

・・・・やっぱり、お金を持っているってこと? 
つまり、バブってしまった電子マネーではなく、現金。

イタリアの(たとえばアパレル業界)取引では現金が未だに飛び交うのだということを聞きます。

イタリアの国としてのインフラ設備なんかは、結構先進国ぎりぎりラインというところもありますよね。

でも、イタリアではきっとローマ時代から続く歴史を通して、特定の個人というか一族はお金を持っているのでしょう。
国政には出てこないけれど、昔の領主としての財産みたいなものは国が戦争で負けようが、電子マネーが台頭し、そして破綻しようが数千年の年月、脈々と受け継がれてきた。

日本では、国が滅びれば国民すべてが滅びる。一蓮托生が当たり前です。
島国ですから逃げ場がないし。

しかし、ヨーロッパ大陸の場合逃げ道があります。
各国の有力者と親戚になっておく、財産を電子マネーなどのあぶく銭ではなく、何百年後にも残るような形であちこちに保管する。などなど。

つまり、イタリアの国がどうなろうと一族は生き残ることができるようなシステムになっているのではないか、と。

アラブの国々も、国はどうあれ、お金を持っている一族はとにかくものすごい額を持っているんでしょう。そのあたり、似ている気がする。

こうやって考えてみると、日本って本当に特殊な国ですよね。
なんだか社会主義国家に近いような・・・。

そしてヨーロッパは、混沌としています。
一筋縄ではいきませんな。

国 という言葉に対する認識自体が、根本的に日本人とは違うという気がします。

ローゼンタールのニュースからずいぶん横道にそれてしまいました。

しかし、オペルを購入する会社の候補にフィアットが挙がった事を見ても、ラテンの国には新興国アメリカから始まった経済クライシスに、びくともしない金持ちがまだまだ存在するのだなあ。
・・・と感慨にふけってしまいました。
ローゼンタールその後。_c0180339_23382063.jpg

ラテン民族、おそるべし。

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by Rottenmeier-ffm | 2009-07-21 23:44 | EUビジネス事情 | Comments(0)

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