ドイツと日本、往復しながら考えた。さて、どっち向かって歩いて行こうか。


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マリインスキー劇場でオペラ

マリインスキー劇場はロシアを代表する劇場です。
バレエ団はつとに有名で、名だたるバレエダンサーがここの出身。
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今回はバレエとオペラを観てきました。
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3日目の夜に観たオペラはマリインスキー2と言う新しい劇場で上演。
オリジナルのマリインスキー劇場の隣にありますが、さすがに真新しいだけに音響や座席等設備は最新技術を駆使して建てられています。
オペラを観るならこちらの方がいいでしょう。
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オペラ題目は
The Lefthander

ロシアを代表する作曲家シチェドリンがロシアを代表する指揮者ゲルギエフ60歳の誕生日に捧げたオペラだそうです。
今回はゲルギエフ自らの指揮で演奏されたオペラを堪能しました。
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レフトハンダーはロシアの(ロシア語の発音って何回聞いても聞きとれないのでちょっと自信ないけど)
「レブチャ」(左利き)と言うロシア人なら誰でも知っている小説が元になっていると言うことなので、まずはその小説を読んでみました。
ニコライ・レスコフは19世紀のロシアの有名な作家ですが、(私は知りませんでした。)この小説は日本語翻訳版が見つからなかったので、英語版を購入。
物語の内容は

19世紀(または18世紀末)、皇帝がイギリスで最新技術で作られたダンスする鉄製の蚤にいたく感動し、それを持って帰った。次の皇帝がそれを受け継ぐものの、「これより素晴らしいものがロシアの技術者にもできるはずだ。」とムチャぶりをし、臣下がなんとかトゥーラと言う街の職人「レフティー」にその命令を委託。
「レフティー」は職人たちと蚤に靴をはかせると言う神業をやってのけ、皇帝もご満足の至り。
そして「レフティー」はそれを持ってイギリスに行きイギリス人の鼻を明かしてやれ、と言う新たな命令を受ける。通訳と一緒にいやいやながらロンドンに向かったレフティーはイギリスで新しい蚤を披露し大いに称賛される。
恵まれた環境下で働く職人を見て、ロシアでの自分達の立場との差を感じつつもレフティーは望郷の念にとらわれる。イギリス人の引き留めにも応じず、船で帰途につくレフティー。
荒れた航海ではあったが、船の上で水夫と飲み明かし正体の無い状態でセントペテルスブルグに到着したレフティーを待っていたのは警察の面々。彼らは正式な書類を持たないレフティーを不法な輩と判断しイギリスでプレゼントされた上等のコートや時計をはぎ取り、生き倒れが運ばれるような病院に連れて行き厳寒の中放置する。
レフティーはイギリスで見た銃の手入れが前皇帝がそれを見て以来、全くされていなかったということを、現皇帝に伝えなければ!と末期の息で訴えるものの、願いは聞き届けられる事も無く。息を引き取る。

オペラはこのほぼこの小説通りでした。ロシア語のオペラで、サブタイトルの掲示板が舞台の上の方に設置されていたものの、前もってストーリーの予習をしておいたのは正解でした。

この小説の意味するところは「新しい技術とか才能をまともに評価できない。」と言う自虐的なロシア人の思いではないかと思います。
いずれにせよロシアにとって最新技術は西からやってきます。自国にも立派な技術が在ってもそれを評価して育てる土台が無いと言うことなんでしょうか。
そんな国が労働者が主役の社会主義国を作ったんですから、運命とはつくづく皮肉なもんです。

オペラは「The Lefthander」 と英訳されましたが、本の英語版題名は Lefty です。
どちらも左利きという意味ですね。

マリインスキー劇場までホテルから歩いて20分ぐらいかかります。オペラがはねてのんびり帰途に就いたところ、ロシア人女子三人組としばらく同じ方向に歩くことになりました。
「マリインスキー劇場からの帰りですか?」と話しかけてたら、彼女達は私が初日に見たバレエをマリインスキー劇場オリジナルのほうで見た帰りとのこと。しばらく方向が一緒なので、
「小説、The Lefthanderを知っているか?」と聞いてみた。
「レブチャ!もちろん、みんな知ってるよ!」という答え。

そして、「ロシア語で才能が秀でていたり、手先が器用だったりする人のことをレブチャと呼ぶんです。それはこの小説から来ています。」
と言う事実を知り、「へえええええ。」と感心しました。
どうです?新事実発見ではありませんこと? (ってロシア語やロシア文学専門の人にとっては周知の事実だったりするのか?)
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指揮台にあったゲルギエフのスコアと指揮棒
ゲルギエフが指揮する演奏はとても豊かで、舞台の演出は素人にもとてもわかりやすく、素直に楽しめるオペラでした。シチェドリンが作曲した曲の数々は私でも後で鼻歌で歌えるようなきれいで印象に残るメロディーでした。

もし、このオペラを観るチャンスがあるのなら、お見逃しなく!お勧めしておきます。

明日はバレエについて。これがまた素晴らしかったんですよ!


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by Rottenmeier-ffm | 2015-09-30 22:27 | 旅情報 | Comments(0)

セントペテルスブルグ感想

3泊4日じゃ足りない!
1都市でこれだけ見どころが多い街はなかなかありません。
「また来よう。」
と決意してセントペテルスブルグを後にしました。

まず、思ったことをランダムに
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19世紀にあんなに立派な教会や宮殿を作ってること自体が後進国だった証拠なんじゃね?
既に産業革命で近代国家から抜け出そうとしていたイギリスやフランスには完全に後れを取っている。
しかし、19世紀の技術で、お金をかけ放題掛けて、17世紀のフランスやルネッサンス期のイタリアのまねをした建物をばかすか建てれば、そりゃー凄いっすよ。
ディズニーランドの本物はここだったのか!みたいな。
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建物に使われている金も大理石も本物でした。しかし19世紀後半にはもうすでにドイツでもバウハウスデザインが生まれてきているんです。何世紀も前のバロックやロココを取り入れたゴージャスな建物って、きっと19世紀でも時代遅れだったんじゃないかな。

でも、観光するには見ごたえ抜群です。みんながあこがれるヨーロッパのエキスが全部詰まっている感じ。

ロシアはヨーロッパの他の国々からいろんな意味で周回遅れだったんだと思います。
20世紀に入って、いろんな思想がなだれ込んできて、しかし受け口である大衆自体が育ち切って無くて、爆発して一気に社会主義まで極端に行ってしまった。

立派なんだけど修繕の必要な建物が目立ち、いまいち垢ぬけていないが素材としては抜群に美しい若い女性達が歩く街。ザンクトペータースブルグ。
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それにしても、中国人パック旅行者だらけでした。いや、私も観光名所を歩いているんですから仕方ないんですが、
なんで彼らは記念写真をあんなに取りたがるのですか?

老いも若きも、一人ずつしかもポーズを取って。おまけにカメラマンからはポーズのだめだしが出たり。
ちゃっちゃと撮って、どいてくれないと、そこが写せないんですけど! 知らない中国人のおばちゃんが写っているポイントなんて撮りたくないよ。
いやーもう最初の半日は撮影のきりが着くまでしばらく間をすり抜けるのを待ったりしていましたが、もう、あまりにもそれが多すぎて避けて歩けないことに気づきました。撮影中の方々の真ん中をお構いなしにすり抜けて行くことにしました。とてもじゃないが、いちいち待ってられない。

そして、ロシア人も写真撮影大好き人種。この点は中国と差は無い。
特に若い女の子。人目もはばからずポーズを決め、何ポーズもモデルよろしく撮影大会。これをまあ10歩ごとにしてくれるもんだから・・・。
自分が好きなんですね。

劇場ではドレスアップしてきている人が多くて、開演前後、幕間の撮影大会は大変なもんです。
気持ちはわからんでもないが、思いっきりモデルのようなポーズをとっている姿を見て、なんと言うか人種の差を感じた。
私なんかは人に写真を取ってもらう時「恥ずかしいから早く撮ってくれ。」と言うことしか頭にないので。

記念撮影は周りに気を配りながら行いましょう。(と改めて肝に銘じる。)

ロシアはヨーロッパ文明の周辺国だったのだと思いました。
ロシア独自の、東ヨーロッパ文明(例えばビザンチンの影響をうけた)独自の文化、技術がもっと発達していれば良かったのでしょうが、ヨーロッパ文明がすぐそばにあっただけに独自の発展を遂げることが難しかったのだと思います。
まあ、日本に比べて特に、と言うことなんですが。(日本は鎖国していましたしね。)

独自性の無い文化は亜流でしかなくなってしまう。いつまでも追いかけるポジションに甘んじることになる。
そんなコンプレックスがロシアの人々にはあるんじゃないかな。

さて、いろんなコンプレックスを持つ複雑なロシア人の特徴をを描いたオペラを見てきました。
オペラの題名は「レフトハンダー」です。

オペラについてはまた明日。


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by Rottenmeier-ffm | 2015-09-29 21:01 | 旅情報 | Comments(2)

ロシア旅行前夜

明日の夜はマリインスキー劇場でバレエです!

シルバーウィークが終わって仕事に戻ってきた日本の皆様と入れ違いですが、明日と月曜日だけ仕事は休んでサンクトピータースブルグに行ってきます。
どうやら見どころがいっぱいで退屈はしないで済みそうです。
時間が余りそうな夜も3夜ともにバレエとオペラで予約済みですので充実した時間が過ごせそうです。

オペラ題目はレフティーと言うゲルギエフ60歳の誕生日にささげられたオペラです。
どんなストーリーか知らないのですが、どうやら原作は
Nikolai Leskov (ニコライ・レスコーフ作)
Lefty (レフティー)
-Being the tale of Cross-Eyed Lefty of Tula and the steel Flea-
―トゥーラの寄り目のレフティーと鉄の蚤―
・・・という、ロシア人なら誰でも知っているお話しが元になっているオペラらしい。
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と言うことでアマゾンで英語版(ロシア語版はさすが読めるはずも無く)を見つけたので購入。
60ページぐらいの絵本でした。
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まだ全部読めてないんですが、ロシアの皇帝がウィーン会議の後イギリス観光に行く。最後に鉄でできた動く極小の蚤をプレゼントされ大変感動する。イギリスの技術は素晴らしい!
で、その次の皇帝が前皇帝のお宝の中からこの蚤をみつけて、これを越えるロシアの技術を見せろと命令。
トゥーラの職人たちがその命題に挑む。その中にレフティーもいた。
と言うところで半分ぐらいか。
明日までにあと半分読んでおこうっと。

この本の日本語の翻訳って無いと思うんですが、あるかしら。日本のアマゾンでは見つけられなかった。
このオペラも初演が確か3-4年前ぐらいだったと思うので、まだ日本人で見た方が少ないのか、日本語のオペラ評が無いんです。(ネット上には、と言う意味。たぶん専門家の方々の評論などはあるんでしょうね。)英語のは少しあるのですが。

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エルミタージュ美術館は2日通しのチケットを購入しました。いろいろ調べて行くと一日で見るには大きすぎる気がして。2日に分けてみることにします。

あちこちにある大聖堂や、城塞、宮殿、と見どころがいっぱいのよう。

月曜日夕方の便で帰ってきます。


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by Rottenmeier-ffm | 2015-09-25 00:27 | ドイツ生活 | Comments(2)

エアーカーゴ

エアーカーゴ、航空貨物のことです。
昨今さまざまなものが航空便で運ばれますが、航空輸送代金と言うのはこれまた結構お高い。
物によっては運ぶものより輸送賃の方がはるかに高くなります。

しかし、ヨーロッパから海上貨物で日本に運ぶと4-5週間船の上に居ることになります。そしてその前後、船へのコンテナ積み下ろしや通関期間を入れるとまず2カ月は軽くかかります。
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2カ月待てない場合は早ければ1週間で倉庫に届く航空貨物を利用すると言うことになります。
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ご存知でしたか?

ヨーロッパからの輸入品と言うのはものすごく運賃かかっているんですよ。でも、旅行に行ったついでに購入できるものなんか(つまり個人輸入できるものなんかは)限りがあります。やはり誰かがまとめて運ぶ方が効率が良いわけです。まあ、中国からでしたら爆買いして持って帰っても元がとれるのかもしれませんが。ヨーロッパからだと旅客の超過運賃も半端無く高いですからね。

フォワーダーと言うのは航空貨物や、海上貨物の手配をしたり通関したりする業者のことです。
あまり表舞台に出てこない業界ですが、日通とか郵船とか三井とか、大手の運輸会社の名前はご存じでしょう?
私のように輸出入業界におりますと、フォワーダーとのお付き合いも長くなります。
そして、つくづく、輸出入の仕事は細く長ーい「伝言ゲーム」だと思います。

今回は結構最初で躓きました。
日本へ出荷する貨物。当然ドイツの工場で製品は梱包されます。

「今回は航空貨物なんで、100%物が見えないようにきっちりパッキングして、上に物が載せられても折れないように補強してね。」
・・・と言わずもがなのメールを何度も送り、輸出担当とも電話で話をしたのですが。
輸出担当が出荷部門、(倉庫)に「航空貨物につき、梱包注意」というメモを入れていたにもかかわらず・・・
フォワーダーに到着した荷物は、裸同然。既に数個は傷つき壊れていたと言うテイタラク。(車で1時間の輸送にも耐えられず。)

どうやら伝言ゲームは3ステップ目ぐらいで切れてしまったようです。
もし、誰も気をつけていなければフォワーダーさんは運ぶだけのお仕事ですからね、そのまま航空会社に持って行って、日本に到着してみたら、ほとんど売り物にならない物が届きました。と言うことになっていたでしょう。

未然に防げて良かったと言うことにしておく。しかし日本の倉庫に到着までまだ20ステップぐらいあるんだけどなあ。

それにしてもこの出荷先の梱包担当。既にいろいろやってくれている。セールス部門のドイツ人は話ができるが、作業担当がこんなではどうしようもない。

一回シメにいくか。


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by Rottenmeier-ffm | 2015-09-23 21:38 | EUビジネス事情 | Comments(2)

ドイツが考えているかもしれないこと?

100万人の難民を受け入れることに対してどう思いますか?

「ちゃんと経済的に自立している人達なら問題ないけど、そうじゃないからねえ。」
「これから難民にかかる住居や生活費、どうするんだろう。」
モーニングショーの街頭インタビュー。

他人事のようなコメントですが、一般ドイツ人の認識はこんなもんかな。
これから福祉アパートメント(Sozialwohnung)を建てる予算を今年の倍にして急いで建てなくちゃいけない。とか具体的に政府も動くようで、税金はこれからどんどんそちらに使用されていくわけですね。 何兆円かの予算が今後数年間で計上されるとのことですが。しかし、それぐらい使っても大丈夫な状態に、今、国の経済があると言うことなんですよ。これは。

ドイツ語も話せない、おそらく自立するつもりがあるのかどうかさえ分からない。宗教も習慣も全く違う100万人の見ず知らずの人達を受け入れる度量は半端ないな。と感心します。

ドイツ人がただ人道的な理由でこれほどの巨額の貢献をするだろうか?
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ドイツは長年アフガニスタンに派兵していて、国家予算を随分(言い方は悪いが)無駄に捨てた経験があります。ギリシャに多大なお金を出したのも記憶に新しい。

それに比べれば今回難民救済に使うお金は、EUの盟主としてこの大きな問題の主導権を握り解決に向かってやることはやるぞ、と言う選択は目的がはっきりしているし、納得がいく。
あやふやな形でお金が出て行くのなら、誰からも称賛される方法でお金を出した方がいい。

しかし第二次世界大戦前、ドイツは第一次世界大戦後の大不況の後、再び経済的に立ち直ろうとしていた時期にユダヤ人が大量に移民してきた、もしくはユダヤ人が経済的に台頭してきたことがあり、ドイツはヨーロッパ各国にユダヤ人をどうにかしてくれ!とお願いしたらしいのですが、何処も助けてくれなかった。
それがあのジェノサイドへの一因であった。と言う話をドイツ人に聞いたことがあります。
もちろんあの大虐殺のいい訳にはならないと思いますが、難民を受け入れるのはドイツ人にとってはある意味贖罪の思いもあるのかな。世界史上最悪と言って良い事件を引き起こしたドイツは未だにあまりにも大きなマイナスイメージを背負わされています。コンプレックスと言っていいかもしれない。その払拭ができるなら少々の無理はするぐらいの気持ちはあると感じます。

もっとうがった見方をすれば中東問題に文句がつけられないような貢献をしておけば、将来への備えになる。
戦争に巻き込まれるよりずっと安上がりです。

たぶん政治的判断はもっと複雑で、EUの中での駆け引きがあってのことだと思います。
しかし、これができるのは国民に借金の無いドイツだからで、世界有数の借金大国の日本にできることではありません。
ドイツにはいろいろな意味でプラスになるという裏打ちが無ければできない決断。しかし、それを今、この時点できっぱり言い切った所がドイツの偉い所じゃないかと思います。
EU設立後の15年間で蓄えたドイツの国力、手持ちカードを大舞台で切った。
政治家の力量の差が日本とあり過ぎて。ちょっと悲しい。

世界への貢献は戦争地域への派兵では無く、別の形で貢献できるようにした方が歴史的に評価されるんじゃないでしょうかね。 安倍さん。 まず借金減らしましょうよ。

ああ、なんか、書きたいこと書いてしまったけど、炎上しませんように。お気に障ったらすみません。先に謝っておきます。


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by Rottenmeier-ffm | 2015-09-21 20:54 | ドイツ生活 | Comments(5)

難民問題ドイツで考察

ご存知のようにドイツに何万ものシリアを始めアフガニスタン、その他の戦闘地域からの難民が押し寄せています。トルコの海岸に打ち上げられた亡くなった小さな子供の映像はヨーロッパ人のヒューマニズムに火をつけたのか。
ドイツでは難民受け入れについて討論番組があちこちであるようで、もし、ドイツのレポートを書きたいのならばそれを片っ端から見て、毎日一面を飾っている新聞記事を読みこなさなければなりません。

すみません、ここで私にそれを期待されても残念ながら力量不足。
―なので、ここでは暮らしていく中で思うことを。

私のドイツ人知り合いには難民問題について受け入れには否定的な人が多い。そりゃー難民キャンプで飢え死にしそうな人を見たら助けようと言う気が起こるのが自然です。
しかし、ドイツにたどり着いた難民の人達の多くははスマホを武器に先にドイツに移住した知り合いの情報を元にドイツを選んできているように見受けられます。

「シリアからトルコに逃げて、しばらく生活していたけれど仕事は無いし、貯蓄も無くなり路頭に迷うならばドイツに行こう!ドイツなら仕事があるし、未来がある!」
と笑顔で話す難民男性をテレビで見て

「いやいや、ドイツ語話せない人に仕事はないです。」 と、突っ込みをいれたわたくし。

トルコでは難民に対して補助手当のようなお金はきっとでなかったのでしょう。
ドイツなら最低限家族が暮らしていけるように部屋と毎月手当が出ます。働かなくてももしかしたらシリアでの生活よりより近代的な生活ができる。子供も無料で学校に行って教育を受けられる。難民になる国を選んだ結果が命がけの逃避行だったわけですね。

でも、これから難民を養っていく費用は天から降ってきている訳ではないので、ドイツの税金から出ていると言うこと。
私の税金も彼らを養う一助になっているのかと思うと・・・・・(以下省略。)

世界中誰もが文化的で安全な生活を保証されてしかるべきです。
しかし、各国の環境はその国の先祖が働いて作り上げてきたものです。そしてその国で育った人は親が払った税金を元に整えられた設備で教育を受け、大人になったら税金を支払い、国を維持して行くために貢献することを義務付けられています。
今現在、先祖が築いた文化をぶち壊して内戦をやっている国に生まれてしまったら、本来は戦争に反対して内戦を止めて建設的な政府を築くために立ちあがる。-が正解なんじゃないかと思います。が、実際はそんな正論がぶっ飛ぶほど悲惨なことになってしまっているのでしょう。

ドイツが難民を何万人も受け入れることにした。
これは称賛に値すべきことで、本当に立派だと思います。テレビのインタビューでは迷惑だと思っている人の意見も放送されますし、実際本音はそんなところかもしれません。しかし、それでも政府は国として、人道的に正しいことを行うべきだ。と歯を食いしばって受け入れることにしたわけです。

ヨーロッパ大陸は国境が何度も書き換えられ、民族の大移動もあり、3代4代さかのぼれば、別の国に住んでいた、もしくは先祖は他国人と結婚した人なんて国民の半分以上いるんじゃないですか? 何処に純粋なドイツ人、フランス人がいるんでしょ?
各国の象徴であるロイヤルファミリーもあちこちの国と結婚による勢力拡大を試みた時代もありましたし。
この突如として勃発した移民問題も繰り返される歴史の一場面と言えばそういう見方もできない訳ではない。
第二次世界大戦時、難民として隣国に逃げたドイツ人もたくさんいたとのこと。国と言うのはいろんな文化を吸収して発展していくものと言うのが前提なのか。

思うに、日本のように島国で海で他国から隔離され、しかも中世250年間の長きにわたり鎖国していた、と言う歴史を持つ国は本当にめずらしい。

こんな純粋培養な国がいきなり数万人の避難民を受け入れろと言われても、無理でしょう。
ヨーロッパが築いた文明の元に今の国際ルールが出来上がり、それに日本も従うことで仲間入りをさせてもらっていることは承知していますが、人道的に正しいと言う理由で日本が「先進国で文化的に生活したいという目的で、難民と言う一団に紛れて国を自らの意志で離れてくる人達」を受け入れるべきではないと思います。

そもそも欧米とは国という定義の前提が違う。代々日本に生まれてきたから日本人なので、アメリカ人のように宣言をして意識的に日本人になったわけではない。と言う人が、ほとんどなんじゃないかと思います。

ヨーロッパは日本に押しつけたくて仕方ないみたいですけど。自分が受け入れた我慢を人に押し付けるのはどうかと思いますね。この場合。

実際、住んでいた家に爆弾が落ちて命からがら逃げてきた人達はたぶん、ほとんどが難民キャンプにいらっしゃるんじゃないかと思います。船で地中海を渡るお金が無いもの。

日本が今回の難民問題を対面良くすり抜けることができれば外務省もきちんと働いていると言うことなんだと思います。
しかし、根本的に難民キャンプで戦火におびえながら生活している人がいることを無視することはできないことです。
今、ハンガリーの国境辺りで暴れている大勢の難民は受け入れるにせよ、帰国するよう促すにせよ、EUと、ドイツが決定することだと考えます。

ちなみにドイツで既に受け入れられたおそらく数千人の難民はあちこちに振り分けられているようで、たぶんフランクフルトも数百人単位で受け入れているんだろうなと。
たまたま先ほど赤十字のいらなくなった衣類や靴などを寄付できるボックスに靴を3足入れに行ったら、ボックスの中が空だったようで、靴を入れた時、音が響きました。
いつもは一杯で、やっと押し込むような感じだったのですが。 
何年もこのボックスに寄付してきましたけど、初めての経験です。
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つまり、最近回収に来たと言うことですよね。ついでに上の写真は数年前に取った物ですが、今日はそういえば2台このボックスが並んでました。(増えてる!)
難民へ配られる衣類は寄付の物が多いと聞いていますし、その一部になってくれるなら少し嬉しい気がします。


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by Rottenmeier-ffm | 2015-09-19 23:35 | Comments(2)

安保とか、法案とか、憲法とか。

日本ではデモがあったり、国会が乱闘騒ぎになったり、おそらくテレビでいろいろ討論番組が特別に組まれたり、と大変な騒ぎになっていると思います。

ネットでぱらぱら読んでいる程度ではブログで堂々と意見を述べるには知識がたりませんし、状況を把握しきれておりません。
日本の大事な局面でこの無関心さこそが責められそうな気もしますが、全く無関心と言う訳ではありません。

ただ、この件は憲法改正の是非、つまりもう私がものごころついた頃からやっている議論の経過なんじゃないかとも思います。
ある意味大きな流れの中では重要なポイントに来ているのかもしれません。

これからまだ議論も続くでしょうし次の選挙の結果も左右することになるかと思います。でも選挙の頃はたぶんこの件が優先順位で2位、3位になり、景気の問題が結局最優先事項になり、また自民党が勝っちゃうんだろうなあ。ここで自民党が負けてこの法案が却下とかになれば、それこそ歴史的なことでしょうね。

自分の国を自分で守る気概の無い国に手を差し伸べてくれる外国なんて無い。

と言うようなことを私が好きな作家、塩野七生さんがおっしゃっていた記憶があります。
まあ、それもそうです。やることをやって無いと、助けは来ない。というのはヨーロッパでは常識です。

とはいえ、戦争に絶対反対するなら、戦争が起こる前提自体を否定せねばなりません。自分の知り合いの男の子が戦争に駆り出されるとか、絶対いやです。
いざとなったらもう、白旗上げて「こんな理不尽なことされてますの。」と泣いて助けを求めるか。それもありかと思いますが。

正論かそうでないのかはたぶん、それぞれ今の時点で個人が判断し、それぞれの意見を持つことはできます。
しかし、世の中の情勢は刻一刻と変わり常識やモラルも変わります。
たぶん数十年後に「あの時、法案が通ったからこんなことになった。」と言うのか「法案が通ったおかげでこうなっている。」と言うのか、それは誰にもわからない。
どちらにも一理あるからね。

私が日本に居たらたぶんもう少しこの件について考えて、情報を得て、自分なりの意見を持っていたことと思います。たぶん、20年前は社会党を支持していましたし、憲法学者の土井たか子さんを支持していましたから、反対で盛り上がっていたと思います。

欧米の是とする大義名分に乗っかって、大国として誇れる日本になろうと頑張るのも良し。

いや、そんなことより、まずは他国に迷惑をかけず、自分達の回りの平和と安全をしっかり守ることが大事。
それもありか。
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欧米は18世紀あたりから他国に迷惑掛けまくって大国になってきた軌跡があるからねえ。日本もアジア諸国に迷惑をかけてきましたけど、欧米の理想とする大国にはならなかった。

別に国際会議でえらそうなできなくても、他国にご迷惑をかけず、地道にできる貢献だけして(たとえそれが評価されなくとも)極東の世界の中心からは遠い国。で、いいんじゃね? と言う気もする。

もう一回鎖国でもするか? あ、私が日本に帰ってからにしてね。


あ、思ったより突っ込んで書いちゃったか? 炎上しませんように。


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by Rottenmeier-ffm | 2015-09-18 06:11 | ドイツ生活 | Comments(2)

今年の我が社一押し!再び

最近あまりうろうろしていなかったスーパーのお菓子売り場。
暑い間は好物のチョコレートに食指が動きません。
急に秋らしくなったここ1-2週間、早速見つけてしまいました。
「今年の我が社一押し!」
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なんと!ライプニッツがホワイトチョコビスケットを出しています!
しかもビスケットは黒いココア味。
これは試さずにはおれません。

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予想にたがわず、素直にうまい。
わりとあっさりしています。もう少しホワイトチョコにコクがあってもいい気がしないでもない。

そしてどう言う訳か
「Unser Choco des Jahres」
になっていていつものように
「Unser Leibniz des Jahres」
になっていない。

もしかしたら今年は例のキャラメル味がいつもの我が社一押しで、このホワイトチョコは厳密な意味ではそれでは無いのかも知れない。(さすがに読みが深い。)

これ、私見落としていませんでしたよね? 新商品ですよね?

10月の日本土産はこれに決定か。

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いやね、恒例なので誰に持たせようかと思ったんだけど、いつもツンデレキャラから選んでいるし、この影山君がぱっと頭にひらめいたのよね。これ、何処のシーンかおわかりの方。あなたも相当なハイキューファンですね。もうすぐ始まりますね。楽しみ過ぎる―。(ヒント:教頭のカツラが飛ぶ少し前です。)


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by Rottenmeier-ffm | 2015-09-17 04:20 | ドイツ生活 | Comments(4)

鬼が笑っても。

2016年の年間カレンダーを購入しました。
そして来年3月4月のカレンダーを見ながら、うなっています。

来年のイースターは3月末。イースター休暇中のドイツに居てもなにもできません。できればしっかり日本で働きたい。しかし、3月は「もしかしたら」かかわらなきゃいけないメッセが3つほどあります。
もしかしたら、のおかげでいつまでも予定が決まらないのは鬱陶しいのですが、半年先のことですから仕方ありません。
来年春に帰国する際のフライト、そろそろ予約したいんですが。

来年6月東京の展示会にまた出展が決まっているので日本に帰ります。 

諸々の可能性と、できれば3カ月ぐらい開けて、均等に帰りたい私の思惑がせめぎ合って、うんうん唸る羽目に陥ります。

こうやって考えると1年はあっという間ですよね。
来年は年末日本に居たいし。 (今年は無理だから。)

とすると再来年のイースターは一体いつなんだ? 
調べたら4月16日。結構遅いじゃない。

皆さんの来年の予定はどうなっています? 
私はもうしばらくカレンダーとにらめっこすることにします。

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by Rottenmeier-ffm | 2015-09-15 23:51 | ドイツ生活 | Comments(2)

ベルリンで見た!

先週ベルリンへ1泊出張。
最近は良くベルリンに行く用事がある。
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先週はそれにしても良い天気でしたね。 気温はそれほど上がりませんでしたが、真っ青な空の下ベルリンを歩くのは気持ち良かった。

ベルリンで一番大きなデパート KDW で初めて中国人旅行客のいわゆる「爆買い」を見ました。
ほとんど客のいない閉店1時間前のキッチン売り場。二人の中国人男性の旅行客に、片言のドイツ語を話す通訳の男性。そのそばにはドイツ人のベテラン女性販売員。 カウンターの中にはマネージャー級のドイツ人男性が忙しそうに書類を書き込んでいます。
そして、売り場をうろうろしながら「あれもこれも」と指さす旅行者の二人。
ふと気付くと有名ブランド鍋セットと思しき大きなカートンが4個ほど積み上げられています。ひと箱が60X60X80cm ぐらいある一回り大きな箱ですから、おそらく600-1000ユーロはする鍋セットでしょう。
バックヤードにあった在庫がそれだけと言うことで本当はもっと買っていたのかもしれません。
いずれにせよ積んであった箱はともかく、それ以外にも大量購入されていた模様。

うーん、これがかの有名な爆買いと言うやつか。と、思わず観察してしまいました。

そしてフランクフルトに戻り、今度はガレリアカウフホフと言うデパートに行ったのですが、初めて気づきました。キッチンコーナーのブランド鍋コーナー辺りには「徳国、XXXX」と言うパンフレットがあちこちに置いてあり、平台のディスプレイもドイツの国旗がこれ見よがしに飾ってあり、完全に「中国人旅行者様ウェルカムー!」と言うのがみえみえ。

そのあたりをうろついていると、「金持ち中国人か?(なんか違うけど、アジア人だし、)」と、販売員が速攻で声をかけてくる。 「ごめん私(金持ち)中国人じゃありません。」と逃げてきました。

日本はきっとこれ以上の爆買いツアーの現場になっているのだと思いますが、たぶん2年前には全く見られなかった現象でしょう。 デパートの案内板には英語はさておきとにかく中国語がドイツ語の次に書いてあります。

なんだかなー。いやもう、デパートで買い物することなんてほとんどないから、いいんですけどね。


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by Rottenmeier-ffm | 2015-09-15 03:16 | ドイツ生活 | Comments(2)

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